2000年から教育用レゴブロックを使用した教育を始めた、ロボット教室・プログラミング教室のパイオニア的存在として知られるトゥルース・アカデミー。
カリキュラムや授業料など他のロボット教室との違いや、評判・口コミなどをまとめてみました!
1. 特徴
2. 口コミでの評判
3. 対象年齢、コースの種類
4. 授業料・費用
5. そのほか詳細
6. 教室一覧
トゥルース・アカデミーの特徴
トゥルース・アカデミーの最大の特徴は、ロボット製作のカリキュラムが2本立てになっているところです。
ものづくりに重点をおいた「ブロック・サイエンスコース」と、ロボット開発に重点をおいた「ロボット・サイエンスコース」の2種の講座があり、ブロック・サイエンスでいろいろなものの仕組みを学習したうえで、ロボット・サイエンスでそれをいかしたロボット製作を行っていくのが基本のスタンスです。
クラスの人数はブロック・サイエンスコースでは最大6名、ロボット・サイエンスコースでは最大10名と、少人数教育も特徴です。
また、将来的にはハイレベルな自律型ロボットを製作して、各種コンテストに参加し世界レベルを目指すことを目標にしています。
評判・口コミ
トゥルース・アカデミーの評判はどうなのか?いろいろと調べてみましたが、教室が3校しかない!ということもあってか、あまり情報が見つかりませんでした(>_<)いくつか見つけたものを紹介します。
- ロボット教室ならTruthをお勧めします。小さい子向けはlego教室ですが、高学年になるとロボット競技志向になります。特にRobocupに力を入れていて、毎年世界大会にも出場しています。
- Truthをおすすめします。生徒さんを何人か大会でおみかけしますが、レゴの良い面を最大限にいかしつつ、独自の部品を作り上げる子たちもいるのをみるととても教育内容がしっかりしているのだろうと思います。わが家が東京に住んでいたら、ぜひ、通わせたかった教室です。
口コミは少ないですが、トゥルース・アカデミーは、学校等にも出張授業や研修などを行っていて、その教育理念や手法は各所で高い評価を受けている様子です。
ただ、とにかく教室数が3つしかなくて受け入れ人数が少ないのが難点ではあります。
対象年齢・コース
トゥルース・アカデミーの対象年齢は、ブロック・サイエンスコースですと幼稚園生から中学生まで、ロボット・サイエンスコースですと小学4年から中学生まで。
さらにその上のロボット・マスターコースになると中学生から高校生までと、とても幅が広いです。
ロボット・マスターコースはロボット・サイエンスコースの先にあるものなので、ここではブロック・サイエンスコースの小学生以上のコースとロボット・サイエンスコースに絞って紹介をしたいと思います。
ブロック・サイエンスコース
キッズクリエイターⅠ(新小学1・2年対象)
てこの原理や車輪、滑車の基本を、手を使って実際に部品を組み立ててみることで学んでいきます。その過程で数学的思考や実験手法を自然と身につけていくことができます。
3月には皆で協力して卒業制作を行い、父母の前でプレゼンテーションをしたりもします。
キッズクリエイターⅡ(新小学2・3年対象)
てこや滑車、歯車をベースとしたオリジナルカリキュラムとワークシートを使って実験結果の記録やまとめを行うことで、自ら考えて工夫する力を身につけていくことができます。
副教材としてレゴ WeDoを使用します(教室貸出・希望者は購入可)。
3月のプレゼンテーションもあります。
ジュニアエンジニアⅠ・Ⅱ(新小学3年~6年対象)
キッズクリエイターで培った基礎を元に、さらに進展させた科学的実験や測定を行い、実験結果を分析・解析することで数学的な考え方を習得します。
Ⅰは「力と運動」「測定」、Ⅱは「エネルギー」「動力で動く機械」などをテーマに学びます。最後に競技会を行って成果を発表します。
ジュニアインベンター(新小学5年~中学生対象)
ジュニアエンジニアで使用した「サイエンス&テクノロジー」に、「空気力学セット」と「エネルギーセット」を加えオリジナルモデルを制作します。
空気圧や物理エネルギー、風力・太陽光エネルギーを利用したメカニズムを学びます。プログラミングやデータロギングも取り入れ、物理や数学の理論を基により本格的・精密な仕組みの制作を行います。プレゼンテーションもあります。
ロボット・サイエンスコース
ベーシックⅠ(新小学4年~6年対象)
LEGOマインドストームEV3を使用して、基本となるモーターやセンサーの制御プログラミングを学びます。
8月に「NESTロボコン」、3月に「卒業ロボコン」があり、学習内容の成果をロボコンという形で競います。「NESTロボコン」では犬型ロボットを作り、宝探しをします。
ベーシックⅡ(新小学5年~中学1年対象)
EV3ソフトウェアを使用して、条件分岐やマルチタスク、様々なループやロボット間通信など、より発展的なプログラミングを学びます。
8月に「NESTロボコン」、9月から12月にかけては「FLL(ファーストレゴリーグ)」などの各種大会にも取り組みます。
アドバンスⅠ(新小学6年~中学2年対象)
センサーの拡張を図り、より高度で複雑な制御プログラミングを学びます。タイマーや変数を使った制御などに取り組みます。
8月に「NESTロボコン」、9月から12月にかけては「ロボカップジュニア」などの各種大会にも取り組みます。
アドバンスⅡ(新中学1年~3年対象)
ロボットの性能をフル活用する高度なプログラミング技術を学びます。変数や演算、論理など精密な制御方法を習得します。ROBOTCを使い、C言語の基礎も学びます。
8月に「NESTロボコン」、9月から12月にかけては「ロボカップジュニア」などの各種大会にも取り組みます。
コース選びについて
ロボット・サイエンスコースは4年生からが対象なので、3年生以下のお子さんは必然的にブロック・サイエンスコースから始めることとなります。
基本的には、ブロック・サイエンスコースでロボット製作の基本を学びつつ、算数や理科の知識・論理思考等に磨きをかけてからロボット・サイエンスコースへというのが教室の方針です。
なので4年生以降から始める場合は原則として、ブロック・サイエンスコースとロボット・サイエンスコースを併用すること、としています。
とはいえ、両方のコースを受講するとなると、日程的にも金額的にもかなり大変です。
そういった場合は、まずはブロック・サイエンスコースに入り、その後併用するのか、またはロボット・サイエンスコースに変更するのか、そのままブロック・サイエンスコースだけを続けるのかなどは、個別に相談して決めていくそうです。
ロボット・サイエンスコースはやはりプログラミングに特化し、ロボコン活動がメインとなってきますので、基礎的な分野はブロック・サイエンスコースのほうで学ぶ、というスタンスです。実際、併用されてる方も多いそうです。
費用や授業料
各コースの費用・授業料を調べてまとめました。
ブロック・サイエンスコースには幼稚園生が対象のコースもありますが、メインは小学生・中学生なので、ここでは小学生・中学生対象コースのものを記載します。価格は税込です。
入会金(全コース共通)
21,600円
教材費(コース進級時のみ)
キッズクリエイターⅠ(新小学1・2年対象)
21,168円
キッズクリエイターⅡ(新小学2・3年対象)
8,748円
ジュニアエンジニアⅠ・Ⅱ(新小学3年~6年対象)
24,516円(この教材は、ジュニアインベンターでも使えます)
ジュニアインベンター(新小学5年~中学生対象)
14,040円+18,684円
(ジュニアエンジニアの教材がない場合は別途24,516円が必要)
ベーシックⅠ(新小学4年~6年対象)
57,283円+4,104円(4,104円はアダプター代)
ベーシックⅡ(新小学5年~中学1年対象)
57,283円+4,104円+4,752円
(ベーシックⅠで購入済みならば、センサー代4,752円のみ)
アドバンスⅠ(新小学6年~中学2年対象)
57,283円+4,104円+4,752円+6,480円+7,560円
(ベーシックⅡで購入済みならば、IRシーカー6,480円とコンパスセンサー7,560円のみ)
アドバンスⅡ(新中学1年~3年対象)
57,283円+4,104円+4,752円+8,640円+α
(ベーシックⅡを持っていれば、ROBOTCソフトウェア8,640円のみ。他にも追加センサーが必要になる場合あり)
月額費用
キッズクリエイターⅠ(新小学1・2年対象)
- 受講料 10,800円
- システム費 1,400円
キッズクリエイターⅡ(新小学2・3年対象)
- 受講料 11,880円
- システム費 1,400円
ジュニアエンジニアⅠ・Ⅱ(新小学3年~6年対象)
- 受講料 12,820円
- システム費 1,400円
ジュニアインベンター(新小学5年~中学生対象)
- 受講料 12,820円
- システム費 1,400円
ベーシックⅠ(新小学4年~6年対象)
- 受講料 9,720円(ブロック・サイエンスと同時受講なら7,240円)
- システム費 1,400円
ベーシックⅡ(新小学5年~中学1年対象)
- 受講料 11,880円(ブロック・サイエンスと同時受講なら9,400円)
- システム費 1,400円
アドバンスⅠ(新小学6年~中学2年対象)
- 受講料 12,820円(ブロック・サイエンスと同時受講なら10,340円)
- システム費 1,400円
アドバンスⅡ(新中学1年~3年対象)
- 受講料 12,820円(ブロック・サイエンスと同時受講なら10,340円)
- システム費 1,400円
その他詳細
授業日程やどんなロボット教材を使用しているのか、他にも気になる点などまとめてみました。
授業スケジュール
1年間でカリキュラムが組まれているので、年間の授業回数は決まっています。
ブロック・サイエンスコースは月4回、1回50分。ロボット・サイエンスコースのベーシック課程は月2回(隔週)、1回90分。アドバンス課程は月2回(隔週)、1回120分です。
ロボット・サイエンスコースは土曜日のみだそうです(2017年12月現在)。ブロック・サイエンスコースは平日の夕方や土曜日にも授業設定があるのですが、毎年、生徒さんの希望や事情をふまえて時間帯を設定するので、年により若干変動することがあるそうです。
どんなロボットをつかうの?
ブロック・サイエンスコースのキッズクリエイターⅠでは「アーリーシンプルマシン」、キッズクリエイターⅡでは「レゴシンプルマシンセット」、ジュニアエンジニアⅠ・Ⅱでは「サイエンス&テクノロジー」を使用します。
ジュニアインベンターでは上記「サイエンス&テクノロジー」にプラスして「空気力学セット」と「エネルギーセット」も使用します。
ロボット・サイエンスコースでは世界の教育現場で採用されているレゴの「マインドストームEV3」を使用します。
ベーシックⅡでは「EV3カラーセンサー」が追加されます。
アドバンスⅠではさらに「IRシーカー」、「コンパスセンサー」が追加。
アドバンスⅡでは「ROBOTCソフトウェア」も使用します。
ロボットは持ち帰りできる?
トゥルース・アカデミーでは、ロボットは毎回持ち帰ります。家でも自由にいじってみることを推奨しているようですし、課題が出され、家でやってくるということもあるそうなので、授業のたびに持参することになります。
どんな先生が教えてくれるの?
トゥルース・アカデミーの講師の先生は、資格は大学生以上となっていますが、ほぼ全員が教室の卒業生だそうです!
それならばカリキュラムも熟知していますし、自分もやってきたことなので、どのへんがつまづきやすいのか?などもよく理解してくれそうですし、安心ですね。
教室はどんなところでやっているの?
他の塾などの教室を借りるのではなく、専用の教室でおこなっています。
体験授業はある?
無料体験を随時、受付けています。
本部練馬校に直接電話して日程を相談するか、または公式HPのフォームからも申し込むことができます。
無料体験は1人1回までで、2回目以降の体験授業は、1回(50分)2,160円の受講料が必要となります。
年度の途中で入会できる?
トゥルース・アカデミーは基本的には4月開講となっていて、1年間でカリキュラムが組まれていますが、随時、途中入会もできるそうです。
途中から入ってついていけるのかな?と心配な方には、有料にはなりますが、個別で1対1のキャッチアップ講座というものをやってくれるそうです(時間や料金は要相談とのこと)。
また、入会後も先生がフォローしてくれるそうです。ですが、やはり4月に入会したほうが無難ではありますね(^-^;
大会やコンテスト
ブロック・サイエンスコースに関しては、大会やコンテストといったものはありません。コース内での発表会を行います。
ロボット・サイエンスコースでは、ロボコン活動がメインとなってきますので、様々な大会に出場します。「NESTロボコン」をはじめ、「ファーストレゴリーグ(FLL)」、「ロボカップジュニア」などです。
トゥルース・アカデミーでは、特にロボカップジュニアにおいて輝かしい実績を多数残しています!
ロボコンの様子↓
教室一覧
トゥルース・アカデミーの教室は3校です(2017年12月現在)。
本部事務局・練馬校
住所:東京都練馬区桜台4-4-5諏訪ビル1F
飯田橋校
住所:東京都新宿区下宮比町2-28飯田橋ハイタウン105
日吉校
住所:神奈川県横浜市港北区日吉本町1-24-20フナイビル203
まとめ:本気でロボット道を行くならおすすめ!
トゥルース・アカデミーは、ロボコンで輝かしい実績を誇るだけあって、かなりカリキュラムもしっかりしており、真剣に取り組んでみたい方にはピッタリの教室だと思います!
ブロック・サイエンスで原理原則や数学的思考を学んだうえで、プログラミングを用いた本格的ロボット製作に入る、といったステップを踏むのは他のロボット教室との大きな違いで、だからこそロボコンなどでも活躍できる人材を育てられるのだな、と感じました。
ただ、教材費がかなりかさむのと、教室数が少ないのがマイナスかなと思います。
管理人のトゥルースアカデミーの評価:4.0/ 5点