寺子屋LABOってどんな教室?特徴や費用を調べてみた

寺子屋LABOは、お寺や神社が「ロボ団」のカリキュラムを使って、ロボットプログラミング教育を行う教室です。
2017年2月、京都の総本山醍醐寺で始まったこのプロジェクト。現在、全国20カ所のお寺や神社で開講されています。
神社仏閣で学ぶ「現代版の寺子屋」。どんな特徴があるのか調べてみました(^^)

1. 特徴

ロボ団の教材・カリキュラムを使って開講しているのが、寺子屋LABOです。
ロボットプログラミング教室としてのコンセプトやカリキュラムは、ロボ団とほぼ同じ。
STEM教育(アメリカで導入されている教育モデルで、Science科学・Technology技術・Engineering工学・Math数学に力を入れている)の基礎を取り入れていて、小学校の間にプログラミングの技術習得を目指します。
授業が180分と長めであること、タブレットを使って自宅で予習・復習が出来ること、小学生からプログラム言語を学ぶことも、ロボ団の特徴ですね。

寺子屋LABOでは、プログラミングに入る前に、ロボット制作を楽しむ時間をしっかりと設けて、プログラミングに対する意欲をなくさないように工夫しています。
また、2人一組で制作に取り組み、ロボットもパソコンも2人で共有してチームワークを養います。プログラミングにおいてありがちな、「1人の世界に閉じこもる」のではなく、助け合ったり、譲り合ったり、時にはケンカもしながら目標を達成していく方が、多くの学びにつながる、というスタイルです。

一番の特徴は、そんなロボットプログラミングの教室を、お寺や神社で行っていることです。
神社仏閣の伝統や文化に触れ、その尊さを実感しながら、親しみを持ってもらうことを大切にしています。
ロボットプログラミングのレッスンに入る前に、僧侶や宮司の方から説法や法話を聞く時間があります。
お寺の見学をしたり、歴史的な仏像や書物などを見る時間を作ってくれることも・・・!

挨拶をきちんとする、靴をそろえる、身だしなみを整えるなど、基本的な礼儀を重んじることを、優しく丁寧に教えてくれます。
プログラミングだけでなく、人間力のアップや道徳心も養うことが出来る教室です。

2. 口コミでの評判

寺子屋LABOの口コミは、見つかりませんでした・・・。
開講してまだ1年、これから少しずつ増えていくと思いますので、こちらでもご紹介できればと思います。

3. 対象年齢、コースの種類

対象年齢

小学1年生から6年生までを対象としています。

コース内容

2つのコースがあり、子供達の習熟度に合わせて選びます(※1)。
カリキュラムは4ヶ月ごとに区切られていて、例えば、プログラミングの基礎を学ぶ→プログラムをひとりで組む→複雑なプログラムを組む、のように3段階で難易度が上がり、最終的に1年を通してレベルアップできるように工夫されています。
内容はロボ団のカリキュラムとほぼ同じ。ロボ団のオリジナルテキストを使って進んでいきます。
それぞれ1年間のカリキュラムで、概要は以下の通りです。

スターター

ロボットの扱い方に慣れて、センサーの機能やプログラミングの基礎を学びます。

ベーシック

センサーの使い方とプログラミングについて学び、プレゼンテーションの方法を身につけます。

アドバンス

センサーの活用方法を学び、プログラミングの応用をして、高度なロボットに挑戦します。

プロ

センサーやプログラミングの応用も高度になり、いよいよプログラミング言語(※2)に入っていきます。

マスター

プログラミング言語(※2)を学んでプログラムの仕組みを理解し、ロボットの制御を行います。

※1 上記のカリキュラムの中からどのように2つのコースにしているかなど、詳細は体験会で説明していますとのことで、確認できませんでした。
※2 ロボ団ではPythonがメインですが、寺子屋LABOではJavaを使っているところが多いです。

4. 授業料・費用

入会金、キット代、授業料をまとめました。すべて税込み価格です。

入会金

10,800円

キット代

レンタル利用のため必要ありません。
※自宅学習のためにタブレットの用意が必須です(対応機種はiPadのみ、レンタル利用なし)。

授業料

月13,824円

テキスト代

月1,080円

5. そのほか詳細

授業スケジュール

土曜日または日曜日で、隔週で授業が行われます。
午前の部 10時~13時、午後の部 14時~17時、180分の授業です。
(教室によって異なります)

最初の15分で、僧侶や宮司の方からの講話を聞きます。日本文化のお話を通して、心の成長を促すことが目的。ここで、お寺や神社の見学が出来る教室もあります。

講話が終わると、今日のミッションが発表されます。
講師によるデモンストレーション、ルール説明を通して、みんなで目標を共有します。

2人一組になり、役割分担をしながらロボットを組み立てていきます。
寺子屋LABOでは、大学生のアシスタントがサポートしてくれます。

ロボットが出来たらプログラミングをします。最初は視覚的に始めやすいビジュアルプログラミング。
ミッション解決のための指令を行います。

作ったプログラムを実行して、ロボットを動かす→考える→プログラムを直す→動かしてみる の、トライ&エラーを繰り返します(ここが重要です!)。
各チームで競争をして、点数や時間を競い、優勝チームを決めます。

授業の終わりには、結果・原因・工夫・対策について、プレゼンテーションを行います。優勝チームにはヒーローインタビューもあります(^^)

補講について

レッスンを休んだ場合、夏休みや冬休みなどに、休んだ分の授業をまとめて行う形で補講が行われます。
補講分の費用はかかりません。

教材

教育版レゴ®マインドストームEV3を使います。
米国マサチューセッツ工科大学の研究結果を基に作られていて、パソコンからプログラミングすることで、ロボットを自由に動かすことが出来ます。

どんな先生が教えてくれるの?

ロボ団の研修を受けて、認定インストラクターの資格を取った方が講師になります。
中には、住職さん自ら資格を取って教えてくださる教室もあります。

体験教室の有無

それぞれの教室で随時開催しています。
課題発表→ロボット制作→プログラミング→実験&ロボコン→振り返り の一通りの工程を、180分かけて体験します。
体験会の費用は教室によって違います(900円~4,000円)。

大会・コンテスト

ロボットコンテスト・WROへの出場を目指します。
地区大会を勝ち抜き、全国大会に出場したチームもいます。

6. 教室一覧

現在、全国で20教室開講しています。
・関東
東京都 6教室
神奈川県 1教室
千葉県 1教室
・東海
静岡県 1教室
・近畿
大阪府 5教室
京都府 4教室
・九州
福岡県 2教室

まとめ

カリキュラムや教材が同じでも、ロボ団とはずいぶん印象の違う教室でした。

ロボ団は、「プログラミングを学ぶ」というお勉強の要素が強い印象ですが、こちらは「人間力」を伸ばす要素がたくさんあり、そこを大切にしていました。

同じカリキュラムを使っているので、もちろんプログラミングや算数の要素も満載ですが、時には「ケンカをしながら」目標を達成していくプロセスだったり、礼儀を重んじるところだったり、ロボットプログラミング教室では珍しい特徴がたくさんあります。

そもそも、説法や法話が聞ける機会なんて、ロボット教室に限らずなかなかないですよね。

こちらの教室は、全レッスン保護者の見学が可能です。子供達が試行錯誤しながら頑張る姿を見るのはもちろん、施設見学をしたり、説法や法話も一緒に聞くことが出来ますよ(^^)

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