プロ・テック倶楽部は、科学実験教室のパイオニアであるサイエンス倶楽部から発足した「プログラミング×ものづくり教室」で、2016年10月に講座がスタートしました。
科学実験教室としての長年のノウハウを活かした物理や数学的要素が盛り込まれたカリキュラムをもとに、生活に役立てるものづくりができる人材を育てることを目的としています。
2018年4月にそれまでのカリキュラムを一新してより目的別にわかりやすくなったカリキュラムがスタートしました。
コースの内容や費用、使用する教材などについて色々調べてみました。
いくつかの項目に分けてご紹介していきます。
特徴
プロ・テック倶楽部ではプログラミング技術の習得を目的としているわけではなく、これからのIT社会を生き抜くために不可欠な技術力であるプログラミングを学び、それを通して生活に役立てるものづくりの発想と製作ができる人材を育てることを最終目標としています。
なので学習内容もプログラミングを学ぶだけでなく、それによって「ものづくりをする」ということを大切にしているところがひとつ目の特徴です。
ゲームやアプリなど2次元の世界に留まらず、小型ロボットコンピュータ、マシーンなど様々な教材を使って実際に作って動かし、もののしくみを理解できることを目指しています。
ふたつ目の特徴としては、科学実験教室をもとに立ち上げられたものなので、そのノウハウを活かして物理や数学的要素を取り入れたカリキュラムになっているところです。
LEDやセンサーなどの電子部品もただ扱うだけでなく、仕組みから用途、電子回路の基礎など様々な角度から学んでそのもの自体を理解するところから始めます。
ひとつひとつに時間をかけて段階的に学んでいき、その先にプログラミングがあって技術力を高めていくという流れになっています。
年中さんから受け入れてくれて、高校1年生までと対象年齢の幅が広いのも特徴といえます。
評判・口コミ
実際にお子さんが通っている人の口コミをご紹介したかったのですが、色々探しましたがみつけることができませんでした。
講座がスタートして1年数カ月とまだ期間が短く、教室数も20以下で生徒数がそれほど多くはなさそうなので口コミが上がっていないのかなと思います。
対象年齢、コース・カリキュラム
対象年齢
1st Stage・・・4~6歳
2nd Stage・・・6~8歳
3rd Stage・・・8~10歳
4th Stage・・・10~12歳
5th Stage・・・12~15歳
6th Stage・・・13~16歳
上記は目安なので、対象年齢外でも習熟度によっては受講することができます。
コース・カリキュラム
プロ・テック倶楽部には、年齢や理解度によって、また段階的に学べるように1st Stage~6th Stageの6つのコースがあります。
1st Stage~3rd Stageはビジュアルプログラミング言語で、4th Stage~6th Stageはテキスト言語で学ぶようになっています。
各コースともに全部で12回あり、1年間で学ぶようになっていて、授業には毎回テーマがあり、それに沿って進められていきます。
対象年齢が一応設定されていますが、必ずその年齢でなければいけないというわけではなく、体験授業などで理解力などを把握したあと、自分に合ったコースで学ぶことができます。
1クラスは10人までで、人数は教室によって違いがありますがメンターといわれるスタッフがついてサポートしてくれます。
2018年4月からスタートしたカリキュラムは、基本的に開講の時期を4月に設定していますが、コースによっては随時入会が可能です。
1st Stage~3rd Stageは随時入会が可能で、4th Stage~6th Stageは4月から6月の間は入会可能、それ以降は途中入会は基本的にできないようになっています。
ただ7,8月に行われる短期集中講座に参加していれば、その後入会することが可能です。
それぞれのコースをもう少し詳しくご紹介します。
1st Stage
パソコンやスマホなど触ったことがなく、もちろんプログラミングも全くの初心者のお子さんが対象で幼稚園年中から入会できます。
いきなりプログラミングを学ぶのではなく、Edisonという小型ロボットを動かすことでプログラミングの概念やもののしくみについて学びます。
まず誰かと一緒にものづくりをすることで楽しさや難しさを体験することが目的のコースです。
2nd Stage
Scratchというビジュアルプログラミングソフトを使い、前半はマウス操作や数字入力に慣れてScratchの基本操作を学び簡単なゲームなどを作ります。
後半はLEDや電子工作を使ったものづくりを通してプログラミングの基礎を学びます。
3rd Stage
このコースはセンサーを制御するプログラミングを学ぶことが目的で、まずビジュアルプログラミング言語を使ってプログラミングの基礎を学びます。
プログラミングから少し離れ電子部品の性質や特徴を学んだあと、センサーの特徴や回路の組み方からプログラミングによる制御方法へと段階を踏んで学んでいきます。
4th Stage
このコースから本格的なプログラミングを学ぶことになり、ブロックを組み立てて視覚的に学ぶビジュアル言語ではなく、コードを入力するテキスト言語を学んでいきます。
ビジュアル言語で学んだことをテキスト言語で実現することが目的で、 3rd Stageで使ったセンサーを再び使い電子回路の基礎や基本動作を学びます。
5th Stage
プロ・テック倶楽部オリジナルの車型や二足歩行のマシーンを使って、より複雑なプログラミングの「制御」について学びます。
6th Stage
このコースではまずラズベリーパイという小型コンピュータを購入して、プログラミングして基本操作や入出力機能を学ぶところから始めます。
使いこなせるようになったらそのラズベリーパイを使ってIoT(Internet of Things)について学び、「通信」の基礎を身につけていきます。
IoTとは、”モノのインターネット化”と訳され、様々な物をインターネットを通してつなげるもので、離れた場所から自宅のエアコンを操作するといった身近な内容を例にしくみを学んでいきます。
コースの後半では課題解決にも取り組み、チームになって自分たちで資料集めから装置や構造を考えるところまで行い、実際にプログミングしてみんなの前で発表します。
費用・授業料
入塾時
入会金・・・10000円(税別)
月額費用
月額費用としては実習費のみとなり、その他運営費などはかかりません。
コースごとに料金が違います。
〇1st Stage、2nd Stage ・・・4,500円(税別)
〇3rd Stage・・・5,500円(税別)
〇4th Stage・・・6,000円(税別)
〇5th Stage、6th Stage・・・6,500円(税別)
6th Stageだけ、初回に教材費7,000円(税別)が別途必要になります。
その他
使う教材
プロ・テック倶楽部で使用する教材、学習する言語やそのツールを各コースごとにご紹介します。
1st Stage
Edison
モーターやセンサーを装備した手のひらサイズのロボットで、エレクトロニクス、プログラミング、ロボティクスを学べる学習素材です。
EdBlocks
Edison を操作するための入門者向けのプログラミングツールで、画面上のブロックを操作してプログラミングを行うもので、直観的に楽しく使うことができるようになっています。
2nd Stage
Scratch
マサチューセッツ工科大学が開発した子供向け(主に小学生向け)のプログラミング用ソフトです。
マウスでブロック状のアイコンを操作して視覚的に学ぶもので、初心者の子供でも簡単に操作できるものになっています。
3rd Stage
Arduino
マイコンやポートを備えた基板とプログラミング言語から成り立っているシステムのことで、オープンソースハードウェアです。
Blockly Duino
Auduino専用のビジュアルプログラミングエディタで、ソースコードを入力せずに、ブロックを組み合わせてプログラミングをします。
4th、5th Stage
Arduino IDE
Arduinoのプログラミングソフトです。
Arduino言語
ブロックなどを使って視覚的に学ぶビジュアル言語ではなく、コード入力を必要とするテキスト言語でC++言語をベースにArduinoの制御専用のライブラリを入れたものです。
6th Stage
Raspberry Pi(ラズベリーパイ)
教育用に開発されたシングルボードコンピューターで、カードサイズの基板にハードウェアとしての機能が備わっています。
Python(パイソン)
少ないコード量で簡単に書くことができて読みやすく、初心者でも扱いやすいテキスト言語です。
このコースでラズベリーパイをプログラミングするときに使います。
スケジュール
1st Stageだけが1回90分で、それ以外は1回120分の授業が月に1回というペースになります。
該当する授業のある週と曜日、時間帯を希望して毎月固定となります。
例えば第1週目の授業なら基本的に毎月同じ週で、月によって第2週になることもありますが、毎月の授業の間隔が4週くらいになるように設定されています。
欠席した場合、また前もって出席ができないとわかっている場合など振替授業を受けることができます。
授業のある曜日や時間帯は各教室によって違います。
どんな先生が教えてくれるの?
プログラミングの講師経験のある一般社会人や、大学や大学院で専門分野として専攻している学生などが講師として教えてくれます。
プログラミングの技術力はもちろん、専門知識のないこどもにもわかりやすくきちんと教えられるよう、講義の仕方なども盛り込まれた研修内容を修了した人が講師として認められます。
教室はどんなところでやってる?
科学実験教室の「サイエンス倶楽部」の専用教室内のひと部屋を、プロ・テック倶楽部として使用するかたちになっています。
体験の有無
全ての教室で、無料で体験実習を受けることができます。約90分間で、保護者向けのガイダンスもあります。
2018年4月の新カリキュラムスタートの生徒募集に向けて、3月2日から4月5日までの間、各教室で日程を組んであるので希望の日時を選択して申し込むかたちになります。
教室一覧
プロ・テック倶楽部は、関東を中心に17教室あります。
東京都
豊洲教室(東雲)
〒135-0062 東京都江東区東雲1-9-17 東雲キャナルコート3街区(サイエンス倶楽部内)
有楽町線辰巳駅 徒歩12分 りんかい線東雲駅 徒歩12分
自由が丘教室
〒152-0034 東京都目黒区緑が丘2-25-16 三慶ビル1~3階(受付1階)(サイエンス倶楽部内)
東急東横線自由が丘駅 徒歩4分
中野本部教室
〒164-0001 東京都中野区中野5-68-2 中野中央ビル5F(サイエンス倶楽部内)
JR中央線、地下鉄東西線中野駅 徒歩3分
板橋教室(上板橋)
〒174-0076 東京都板橋区上板橋2-36-16 エスタ・アーバン上板橋1F(サイエンス倶楽部内)
東武東上線上板橋駅 徒歩2分
練馬教室
〒176-0012 東京都練馬区豊玉北5-3-10 一信堂ビル2,3F(サイエンス倶楽部内)
西部池袋線練馬駅 徒歩5分 地下鉄大江戸線練馬駅 徒歩3分
西葛西教室
〒134-0088 東京都江戸川区西葛西3-15-9 共栄ビル5階(サイエンス倶楽部内)
東京メトロ東西線西葛西駅 徒歩1分
町田教室
〒194-0013 東京都町田市原町田6-28-19 フジビル98 B1F(サイエンス倶楽部内)
小田急小田原線町田駅 徒歩5分 JF横浜線町田駅 徒歩7分
つつじヶ丘教室
〒182-0006 東京都調布市西つつじヶ丘3-31-5 第3エフエフビル3F(サイエンス倶楽部内)
京王線つつじヶ丘駅 徒歩2分
国立教室
〒186-0002 東京都国立市東1-4-13COI国立ビル3F(サイエンス倶楽部内)
JR中央線国立駅 徒歩1分
神奈川県
横浜教室
〒221-0835 神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町3-28-6 カーサブランカビル3F(サイエンス倶楽部内)
JF横浜駅 徒歩7分
藤沢教室
〒251-0055 神奈川県藤沢市南藤沢21-7 平野ビル4F(サイエンス倶楽部内)
JR藤沢駅 徒歩1分
千葉県
稲毛海岸教室
〒261-0004 千葉県千葉市美浜区高洲3-21-1 イオンマリンピア専門館3F(サイエンス倶楽部内)
JF京葉線稲毛海岸駅 徒歩6分
船橋教室
〒273-0005 千葉県船橋市本町6-3-15 MSビルB1F(サイエンス倶楽部内)
JR船橋駅 徒歩3分
松戸教室
〒271-0077 千葉県松戸市根本1-14-1 津田ビル2F(サイエンス倶楽部内)
JR常磐線・新京成電鉄松戸駅 徒歩6分
埼玉県
浦和駅前教室
〒33-0063 埼玉県さいたま市浦和区高砂1-5-1 浦和ISビル8F(サイエンス倶楽部内)
JR浦和駅西口 徒歩1分
新越谷教室(南越谷)
〒343-0845 埼玉県越谷市南越谷4-12-22 サクラビルディング2F(サイエンス倶楽部内)
東武スカイツリーライン新越谷駅西口 徒歩2分 JR武蔵野線南越谷駅南口 徒歩3分
兵庫県
逆瀬川教室
〒665-0035 兵庫県宝塚市逆瀬川1-2-1 アピア14F(サイエンス倶楽部内)
阪急今津線逆瀬川駅 徒歩1分