もののしくみ研究室は、「学研エデュケーショナル」と、学校教材や教育玩具のメーカー「アーテック」と提携して運営しているロボットプログラミングの講座です。
ロボット製作を通してプログラミングを学んでいくことの他に、教室名でもある”もののしくみ”というものに焦点を当てています。
プログラミングだけでなく、ロボットとして作る”機器”そのものを、歴史、仕組み、成り立ちといった様々な視点から総合的に学んでいきます。
コースの内容や費用、使用するロボットなどについて色々調べてみました。
1. 特徴
2. 口コミでの評判
3. 対象年齢、コースの種類
4. 授業料・費用
5. そのほか詳細
6. 教室一覧
もののしくみ研究室の特徴
もののしくみ研究室は、ロボット製作やプログラミングの向上だけを目的としているのではなく、自分の製作するロボットについて理解を深めることから始める、というところが大きな特徴となっています。
製作するロボットは、自動ドアや洗浄機付きトイレといった身の回りのものもテーマにしているので、子供が興味をもちやすいよう配慮されていて、「なぜこの形?」「どうやって誕生した?」などの疑問から入り、歴史やしくみ、成り立ちを学んですべての”機器”は自分で作れるということを理解していきます。
必要なら製造メーカーにインタビューもするそう…!
その延長線上に、実際に自分で製作してプログラミングすることで動かしてみよう!という流れがあり、子供が自然に取り組んでいけるような過程が考えられています。
使用する教材は、ロボット用のブロックやパーツ、マイコン(基盤)、ソフトウェアはアーテックが、カリキュラムやテキストは学研が開発したものになっています。
評判・口コミ
実際に通っている方からの声をご紹介したかったのですが、Q&AサイトやSNSで口コミを探しても見つけることができませんでした(>_<)
2016年4月にスタートしたばかりなのと、講座が一斉スタートなので生徒の募集時期が一定期間で終わってしまうため、生徒数がまだそれほど多くないようなので口コミが集まりにくいのかなと思います。
今後徐々に増えていくかと思うので、また口コミが見つかり次第ご紹介していきたいと思います。
対象年齢・コース
もののしくみ研究室の入会可能な年齢や、コース内容(カリキュラム)についてまとめました。
対象年齢
小学校3年生から中学1年生を対象としています。
授業内容に角度や小数点の要素が入ってくるため、3年生からとなっています。
教室によっては、1年生から受け入れてくれたり、また上限は6年生までとしているところもあります。
コース・カリキュラム
4月または9月と教室ごとに開講の時期が決められているので、それに合わせて入塾し、基本的に5人以下のグループで一斉スタートというかたちを採っています。
全コース合わせて3年間で学ぶカリキュラムとなっており、合計33テーマ取り組むよう設定されています。
今月のテーマは”歩行者信号機の制御”、次は”自動ドアの制御”というように毎月1つのテーマを、アーテックのロボット教材と学研が制作したテキストで学んでいきます。
1年目:ディベロッパーコース(Developer)・・・12テーマ
プログラミングの基礎や、ものを動かすための構造を学びます。製品を開発したり、出来上がった製品を使った競技もします。
2年目:マスターコース(Master) ・・・12テーマ
より複雑なプログラミングを学び、自立型ロボットや、2足歩行ロボットの製作に取り組みます。
3年目:イノベーターコース(Innovator)・・・9テーマ
変数を使った高度なプログラミングを学び、さらに複雑な動きのできるロボット製作をします。
後半はロボットのデザインからプログラミングまでを自分で行い、問題解決ができるよう取り組んでいきます。
3年目は最後の3つのテーマがより難しいものとなっているので、1テーマを2か月かけて学習します。
費用・授業料
入会時にかかる費用と、毎月かかる料金それぞれを調べました。
入塾時
入塾金(入会金)
5,000円~15,000円位(税別) ※新規の場合のみ必要です
教室によって料金が違います。
新規開講特典として無料になるところもあります。
教材費(ロボットキット代)
1年目(ディベロッパーコース)・・・20,000円(税別)
2年目(マスターコース) ・・・10,000円(税別)※1
3年目(イノベーターコース) ・・・10,000円(税別)※1
上記の料金設定が一般的ですが、教室によっては違うところもあります。
※1 入塾時には1年目の費用を支払い、2、3年目の費用はそれぞれの進級時に支払います。
月額費用
授業料(月謝)
8,000円~12,000円位
教室によって料金が違います。
その他
教室維持費やテキスト代、諸費用として別途必要な教室もあります。
支払い方法も、年払いや、月額費用として必要な場合など、教室によって違いがあるので確認が必要です。
その他詳細
使うロボット
アーテックが開発した、アーテックブロック、モーター、センサーなどのロボットパーツ、基盤がセットになったロボットプログラミングキットを使います。
アーテックブロックは、縦、横、斜めの全方向に自由自在につなぐことができて色んな形を作ることができるブロックです。
ロボットプログラミングキットの紹介動画↓
また、プログラミング用のソフトは、マサチューセッツ工科大学(MITメディアラボ)が開発した「Scratch」をベースに、アーテックがオリジナルカスタマイズしたものを使っていますが、プログラミングソフトはインターネットでダウンロードするようになっているので、セットには含まれていません。
こちらのプログラミングソフトは、難しいキーボード入力を必要とせず、ブロックをマウス操作で動かし、並べてプログラミングを組めるようになっていて、子どもたちも無理なく使用できるようになっています。
ロボットを動かしている様子↓
教えてくれる先生はどんな人?
それぞれの教室の、教室長や講師が指導に当たっています。
学研が配信する動画の研修を受けています。
スケジュール
授業は、1回90分で月2回あります。
時間や曜日は固定で、欠席した場合は補講で対応してくれますが、日程的に無理な場合は欠席扱いとなります。
ほとんどの教室が4月や9月に一斉に1年目のコースをスタートをするかたちを採っています。開始時期は教室によって違うので確認してみてくださいね。
ロボットは持ち帰りできる?
基本的にロボットは持って帰ることができないことになっています。
ブロックやロボットパーツは繰り返し使うことが多く、持って帰って一部パーツをなくしてしまい次の授業で足りなくてうまくできなかった、などの事態を避けるためです。
ただ教室によって、1テーマ終了後や各コース終了後など適宜持って帰れるよう対処してくれるところもあります。
教室はどんなところでやってる?
学習塾、自宅のひと部屋やフロアーを使って、もののしくみ研究室として使用するかたちとなっています。
体験の有無
ほとんどの教室で体験授業を受けることができます。
講座が一斉スタートなので、体験授業を受けられる期間が決められている教室が多いです。
時期については、講座のスタート日時に合わせて2,3ケ月前に設定されていたり、夏休み、春休みなどの子供の長期休暇に合わせるなど、教室によって開催時期が違います。
料金についても無料のところもありますし、有料の場合の金額も教室によって違うので、開催時期と合わせて確認が必要です。
大会・コンテスト
”もののしくみ研究室”主催のコンテストは今のところありません。
2018年夏に、アーテックが関連している”国際ロボット協議会”に出場するかどうかを検討中です。
教室一覧
”もののしくみ研究室”の各都道府県別の教室数を載せてあります。
北海道・東北
- 北海道 5教室
- 岩手県 3教室
- 宮城県 5教室
- 福島県 1教室
関東
- 東京都 65教室
- 神奈川県 44教室
- 千葉県 79教室
- 茨城県 6教室
- 栃木県 6教室
- 埼玉県 38教室
- 群馬県 11教室
中部・北陸
- 長野県 9教室
- 山梨県 2教室
- 新潟県 9教室
- 富山県 9教室
- 石川県 8教室
- 福井県 3教室
- 静岡県 20教室
- 愛知県 25教室
- 岐阜県 7教室
- 三重県 8教室
関西
- 滋賀県 16教室
- 大阪府 69教室
- 京都府 13教室
- 奈良県 6教室
- 兵庫県 67教室
- 和歌山県 2教室
中国・四国
- 鳥取県 5教室
- 島根県 1教室
- 岡山県 10教室
- 広島県 16教室
- 山口県 7教室
- 香川県 11教室
- 徳島県 6教室
- 高知県 2教室
- 愛媛県 3教室
九州・沖縄
- 福岡県 15教室
- 佐賀県 2教室
- 長崎県 3教室
- 熊本県 5教室
- 大分県 5教室
- 宮崎県 1教室
- 鹿児島 2教室
- 沖縄県 11教室
もののしくみ研究室は、プログラミング学習に焦点を当てつつ、ものづくりの基本から学ばせたい場合におすすめの教室だと思います。
>>もののしくみ研究室公式サイトへ
もののしくみ教室は、全員一斉入塾・スタートで3年間のカリキュラムになるので、年齢に合わせたコースがあるところが良い方や、年度途中から入塾したい方はおすすめのロボット教室紹介を参考にしてください。
管理人のもののしくみ研究室の評価:4.3/ 5点