ロボット教室に通うことでどんな効果があり、どんな力が身につくのでしょうか。
入会時にもらったパンフレットの内容も参考に、うちの子の体験談を含めてまとめてみました(^^)
ロボット教室で身につく力
ロボット教室で身につく力は、大きく分けて思考力、観察力、集中力、空間認識力、発想力、想像力、創造力、達成力の8つがあります。
①思考力
ロボット教室では、わからないことがあれば先生に質問しますが、まずは一人の力で図面を読み取り、組み立てていきます(意外とシビアです・・・)。
順番1つ、パーツ1つ間違えれば動かない作品ができてしまうので、子供も必死です。
図面通りに組み立てるために考え、動かなかった場合はどこで間違ったのかを考える。この実践の繰り返しで「思考力」が身につきます。
②観察力
ロボット作りに使うパーツの数、種類はほんとにたくさん。図面をじっくり観察して、使われているパーツを見つけ出す力が必要になります。
図面と何度も見比べて、正しいパーツを探し出すのを毎回繰り返すことで、「観察力」が身につきます。
③集中力
ロボットの制作は、こつこつ地道に小さなパーツを組み立てます。
図面通り、自分の想像通り、動くロボットを作りたい!
その一心でロボットを組み立てていくのですが、それには相当の集中力が必要です。
うちの子は、持ち帰ったロボットが納得いかないとき、時間を忘れて改良に取り組んでいるのですが、今まで見たことのないような集中力を発揮していて驚きました(゚o゚;;‼︎
④空間認識力
図面で見る物を実際に組み立てるには、見えていない部分や立体物をイメージして作る必要があります。
頭の中で組み立てた物を、さまざまな形のパーツを選び、目と手の感触で認識して作り上げていく・・・見本の図面を読み取ってそれを組み立てる力・立体感覚が必要になりますが、それが「空間認識力」です。
実はうちの子は展開図、立体を読み取るのがもともと苦手で、ロボット教室に通わせている理由の1つは、この「空間認識力」が身につけばいいなと思ったからです。
最初は苦戦していましたが、先生曰く、ロボットを組み立てる時間が早くなってきているそうです(*´∇`*)
⑤発想力
図面通りのロボットができあがったら、次はそれを改造する工程があります。
作ったロボットの特徴をとらえて、ここはパーツを変えた方が動きが良くなる、ここを長くすればもっと速くなるなど、図面にはないアイディアを盛り込んでいく、「発想力」が必要です。
「発想力」をフル回転させて、よりよい作品、自分好みの作品に変えていきます。
⑥想像力
ロボットを改造する段階で、子供たちは自分だけのロボットを作ろうとします。
図面の段階では全く違う物だった作品を作り替え、オリジナルな作品を作り上げるのですが、ここで必要なのは、「想像力」です。
自分の中のイメージをプラスに変えて、自分だけの物を生み出すクリエイティブな感性を伸ばしてあげられます(^^)
⑦創造力
「発想力」「想像力」で生み出した物を、実際に作り上げる力が「創造力」です。
これは、見ていて本当にすごいです…大人ではとても思いつかないような奇抜なアイディアを、試行錯誤し工夫を重ねて、個性のある面白い作品に仕上げていきます。
うちの子は、犬のロボットを作り替えて、ゾウのお絵かきロボットを作っていました!
こんなの自分で考えついて、それを実現できるんだなぁってちょっとびっくりです。
思いついたことを実現させる力、「創造力」が身につきます。
⑧達成力(完遂力)
ロボットを完成させるたび、思った通りに動いた!という体験をするたびに達成感が積み重なっていきます。
成功体験の積み重ねは、自己肯定感を育むのにもとても大切ですよね。
日常生活の中で、「やればできる」という自信や「やり遂げる力」を身につけられるのは、素晴らしいことだと思います。
それ以外に身につく力
上に挙げた以外にも、いろいろなところで役に立っているなぁと思うことがあります。
パーツの整理整頓で片付けが上手に
ものすごい数の細かい部品ですが、教室で作りきれなかったり、改造に納得いかなかったりすると、家で解体することもしばしばです。
パーツをなくすと数十円から数百円で再購入になってしまうので、うちの子にも当然、「なくさないように注意して(>o<)」としっかりお願いしてあります(もしくは、お小遣いからもらうよと脅迫)。 パーツの整理を通して、自然と、きちんと片付ける力が身につきます(身につけるしかありません笑) 「次に使いやすくするために決まった場所に戻す」ができるようになることで、ロボットのパーツだけではなく、日常生活でも応用が利きます。 ちょっとずつですが、整理整頓が上手になってきますよ。
仲間と切磋琢磨しつつコミュニケーション能力も身につく
ロボットを作っている最中、基本的には一人で作業を行いますが、同じ教室の子供同士、わからないことを聞いたり、一生懸命作った自慢のロボットについて意見交換したりすることもあります。
また、作ったロボットを使って、スピードを競ったり(車・バイクロボット)、力比べ(お相撲ロボット)をしたりすることも。
みんな、ロボットを作るのが大好きな仲間です。コミュニケーション能力も養われて、教室でのお友達もたくさんできますよ♪
「理科」「算数」の基礎を体感的に学べる
子供たちは、ロボットが動いたりバランスを取ったりしているしくみに、「動力」「摩擦」「てこの原理」と名前が付いているとは知りません。
でも、毎回、実体験でそれを学んでいます。
教科書や授業で習うよりも、体感したことの方が格段に身につきますよね。
いつか、教科書で読んだとき、すんなり頭に入ってくるはずだと思ってます(o^^o)
人前で自分の考えを話し、アピールする力が身につく
多くのロボット教室ではコンテストがあって、多くの人の前に立ち、自分の作品を発表します。自分が作ったロボットの特徴は何か、どこを工夫したのか、わかりやすく伝えるプレゼンテーションの力が養われます。
うちの子は、原稿を暗記して本番に臨みました。
マイクを持ったまま先生との質疑応答もあり、本当にいい経験になりました。
学校の授業での効果は?理数系が得意になる?
動力のしくみ、摩擦の力、てこの原理などを実際に体感して学べることは、先に触れたとおりです。
だからといって、すぐに理数系の授業の成績アップになるかというと、必ずしもはっきりは現れないかもしれません(^_^;)
ただ、習い事関係の掲示板で、実際にロボット教室に通わせていた方が、
「これから学ぶ算数や理科の知識が、ロボット制作に必要であることが実感でき、勉学のモチベーションが高まることが最大の効用かと思います」
と書かれていました。
うちも、実際に通わせてみて、理系の勉強につながる興味を持ちはじめていると感じています。
ロボットの制作は、私が思っていたよりも本格的で「ロボット工学」の基礎がきちんと組み込まれていますし、うちの子は、それを自然に体感しながら、楽しくロボット製作に取り組んでいます。
理数系が得意になるには、まずその分野に興味を持つことが一番かなと思うので、ロボット教室は、その役目を果たしてくれると思いますよ(^o^)
あとは、上で書いたように空間認識力がつくので、立体図形が理解しやすくなるんじゃないかと期待しています(o^^o)
上で挙げた8つの力は、理系に限らず、全ての学習の基礎になるような力なので、直接すぐ授業につながらなかったとしても、長い目で見たら絶対役に立ってくると思います!