ロボット製作で科学を学ぶ!をモットーに、4月一斉スタートで週1回通い、がっつり学べるロボット教室を全国展開しているクレファス。
2003年設立で、ロボット教室の中では老舗的存在の教室なのですが、実際のところどうなのか。カリキュラムや授業料をはじめ、実際に通ってる方の口コミなども含めていろいろと調べてみました!
1. 特徴
2. 口コミでの評判
3. 対象年齢、コースの種類
4. 授業料・費用
5. そのほか詳細
6. 教室一覧
クレファスの特徴
クレファスは教育用レゴを教材に、プログラミングも含めたロボット制作をおこないます。他のロボット教室は月2回授業のところが多いのですが、月4回授業でガッツリ取り組むのが大きな特徴です。
教室主催のイベントもたくさんあり、夏季には親子合宿まであったり、世界大会を目標にしているなど目指しているレベルも高く、他の教室と比較してみても本気度・真剣度は最も高い!と思われます。
また、1年間でカリキュラムが固定されていて、原則として4月に一斉スタートとなっているのも特徴です。
うちはもう少し、楽しみながらというところが良くて、ヒューマンアカデミーロボット教室にしてしまったのですが、もっと本格的に、がっつり勉強色を強くやりたい方にはクレファスがおすすめです…!
クレファスの評判・口コミ
では実際にクレファスの評判はどうなのか?クレファスに通っている方(通っていた方)やロボット教室を検討中の方などの口コミを集めてみました!
- 昔までは角速度なんて意味わからなかったけど今は完璧だやっぱクレファスってすごいわ( Twitter)
- 基本はビジュアルプログラミングなのですが、ギアや釣り合い、放物線など物理の概念を座学で教えてくれます。将来理工に進むなら、究極の先取りかも。(掲示板)
- 三年生くらいからは、プログラミング(超初歩)もやります。費用は高いです(T_T)理科好きの男子は楽しく通えると思いますよ。(知恵袋)
- 今まではどの習い事も続かず、すぐ「辞めたい」と言い出すことが多かったのですが、「ロボットだけは絶対に辞めたくない」といまだに言い続けてます。 驚いたのは発表会での子どもたちの様子で、小学校高学年はパワポで大人顔負けのプレゼンまでしていました。 (掲示板)
- 過去に在籍していました。低学年の先生はほとんどパートの主婦です。 内容も、家庭用の教材をネットで買えば、親が教えられます。高い月謝を払ってまで通うほどの授業ではありませんでした。(掲示板)
- 気になって調べたけど、月謝も高めだし何より材料高過ぎっ!ロボット教室ってなんでみんな高いんだろう…技術料?( Twitter)
クレファスに通わせていた方の口コミでは、理科系の力を伸ばせるという声を中心に、良い評判を多く見受けられました。
が、中には、料金が高すぎる!や先生がパートの主婦?といった声も。このあたりは気になる部分でもあり、詳しく調べてみたので下記で紹介していきたいと思います。
対象年齢・コース
クレファスの対象学年は年長から中学生(※入会は中学生までですが、在籍中に高校生になって、その後も通っている高校生の子はいます)までと幅広く、学年ごとに対象コースが設定されています。
小学5年生が対象のビギナーコースGOLDを終了したら、その先には上級のコース(中学生や高校生対象)があります。
Kicks ジュニアエリートコース
ベーシック(年長)
翌年からの小学生コースに向けて、ブロックの組み立て方や整理の仕方など基本を学びます。
「レゴ®️楽しい基本ブロックセット」を教材として使用します。
スタンダード(小学1年)
「思考」をテーマに、「レゴ エデュケーションWeDo2.0」というレゴのロボットキットを使用しながらモデルを正確に作るための手順や、それを動かすためのプログラミングの基本を学びます。
同時に、長さ・重さ・時間の単位などを実体験を通して理解していきます。
アドバンス(小学2年)
「志向」をテーマに、生物・宇宙など多岐に渡るテーマについて学びながら、より深くロボットを動かす仕組みについて理解を深めます。
またグループでお互いの作ったモデルに対して意見を出し合う、などプレゼンテーションの基礎もはいってきます。
Crefus ビギナーコース
ブロンズ(小学3年)
学習領域は、図形の性質・滑車と輪軸・テコのつりあい・電気の通り道とその利用など。
それに伴い、掛け算や割り算、表とグラフ、計器による測定なども学びます。PC基本操作、入門プログラミング、発表のやり方なども含まれています。
コースの最後には、ライントレースをしながら相撲をするロボットの製作を行います。
シルバー(小学4年)
さまざまなセンサーを使って、平面上を動くロボットを作り、最終的には迷路を脱出するロボットを製作します。
学習領域は、速さと比・条件を整理する問題・テコの規則性・電気の働きなど。小数と分数の計算、速さの公式と比、整数の加減乗除なども学びます。
ロボット製作に必要なメカニズム、センサーやモーターの制御方法、初級プログラミング、発表会を通じてのプレゼンテーション手法などを習得していきます。
ゴールド(小学5年~中学生)
学習領域としては、測定値の平均・樹形図と組み合わせ・場合の数など。これまでの知識と思考力を統合して、より高度なプログラミング、プレゼンテーション手法を学びます。
コースの最後には、フォワードとキーパーの2種類のサッカーロボットの製作を行います。
条件を整理して考える課題、時間と速さの総合課題、場合分けの総合課題なども学びます。
Crefus ミドルコース
プラチナ(ゴールド修了者対象)
学習領域はより高度なものとなって変数のプログラムに入っていき、最終的には、IRシーカーセンサーを使用して宝探しをするロボットの製作を行います。
一次関数の基礎やテコや滑車の応用、条件分岐なども学びます。
Crefus ミドルコース・M2(プラチナ修了者対象)
コースの最後には、二足歩行ロボットの製作をします。
学習領域は情報通信や計測工学、運動力学、システム制御工学となり、かなり本格的な内容になってきます。
Crefus ミドルコース・M3(M2修了者対象)
ここからはいよいよ、プログラミングがテキストベースのrobotCになります。C言語によるプログラミングを学習し、プログラムの基本構造を段階的に学んでいきます。
論理演算や微分積分も学習領域に入ってきます。
Crefus スーパーサイエンスコース(M3修了者対象)
SS1・SS2・SS3に段階的にわかれていますが、それまでに習得したすべての技術を駆使して、本格的なロボットを製作していきます。
それぞれ上にいくに従って、より本格的な高度なプログラミング、高度なロボット製作に取り組みます。
費用や授業料
価格は税抜です。
Kicks ジュニアエリート(新小学1・2年対象)
入会時のみ
- 入会金 15,000円
- ロボットキット代 24,000円
授業料(月額)
- 受講費 9,000円
- 維持費 1,000円
- 教材費 1,000円
Crefus ビギナーコース(新小学3・4・5年~中学生対象)
入会時のみ
- 入会金 15,000円
- ロボットキット代 53,040円
- 拡張キット(シルバー以上) 14,600円
- カラーセンサー(ゴールド以上) 4,600円
※教室によっては、プラチナ、M2,M3進級時に追加のキット料金がかかります。
また、SS進級時に、税込82,800円(参考定価。教室によって金額が異なる)のVEX EDRというキットを購入します。
授業料(月額)
- 受講費
ブロンズコース(小学3年)13,000円
シルバーコース(小学4年)14,000円
ゴールドコース(小学5年)以上 15,000円※ - 維持費 1,000円
- 教材費 1,000円
※SSコースの受講費は、15,000円〜で教室によって異なります。
これ以外にもロボット合宿などがあり、合宿参加には別途費用がかかります。
参考:プレスクールの授業料・費用
クレファスに入学する際には、4月からの本コースに向けて、1〜3月にプレスクールを受講するケースが多いので、プレスクールの費用についても紹介します。
プレスクールで購入するロボットキットは本コースと同じものなので、プレスクールから入った場合は、本入学時にロボットキットを購入する必要がなくなります…!
Kicks ジュニアエリートプレスクール(新小学1・2年対象)
- 入会金 0円
- ロボットキット代 24,000円
- 受講費 10,000円
- 維持費 1,000円
- 教材費 1,000円
Crefus ビギナーコースプレスクール(新小学3・4・5年~中学生対象)
- 入会金 0円
- 受講費 36,000円
- 維持費 1,000円
- 教材費 3,000円
- ロボットキット代 53,040円
Kicksジュニアエリートコースのプレスクールは1回50分で全5回構成。1・2年共通です。
ビギナーコースの方は1回90分で全8回構成、こちらも学年区別はなく、全学年共通です。
いずれもプレスクールから入れば、入会金は免除になります。
その他詳細
授業の日程やどんなロボット教材を使っているのかなどについて調べてみました。
授業スケジュール
1年間でカリキュラムが組まれているため、年間の授業回数が決まっています。
Kicksジュニアエリートコースでは年間40回。ペースはおおよそ週1回で、一回の授業時間は50分です。
ビギナーコースでは年間42回。こちらもペースはおおよそ週1回で、授業時間は90分です。
授業の曜日や時間は、各教室によって異なります。
どんなロボットをつかうの?
クレファスでは世界の教育現場で採用されている、レゴのキットが使われています。
低学年向けのKicksジュニアエリートコースでは「レゴ エデュケーションWeDo2.0」、
小3からのビギナーコースからミドルコースまでは「レゴ マインドストームEV3」を使用して授業が行われます。
ロボットのプログラミングに使用するソフトはマインドストームEV3に付随する「EV3ソフトウェア」です。
操作はドラッグ&ドロップで簡単にでき、視覚的にもとてもわかりやすいインターフェースが特徴的なソフトです。
スーパーサイエンスコースではレゴを卒業し、「VEX EDR」というさらにハイレベルなロボットを使用します。
ロボットは持ち帰りできる?
クレファスでは、作ったロボットの持ち帰りはできません。
部品も多岐にわたりますし、持ち帰る際に落として壊れたり、家でパーツをなくすようなことがあると困りますので、ロボットは教室保管としているようです。
どんな先生が教えてくれるの?
これも各教室ごとに事情が異なってくるため一概には言えませんが、もちろん専任の先生もいるものの、主婦や学生のアルバイトが講師をやっているというのが現実にはあります。
といっても、当然ですがまったくお門違いでチンプンカンプンの人が講師募集に応募することなどないでしょうし(したとしても受からないと思われますがw)実際には何か月もの研修を経て講師となるようです。
これはロボット教室に限らず言えることだと思いますが、専任だからいい!アルバイトはダメ!とは言えません。専任でもダメ講師はいますし、アルバイトでも有能な方はたくさんいます。こればっかりは実際に通う教室に入ってみないと、講師の当たり外れはわかりません。
子供との相性もありますしね…!どの習い事にも共通して言えることだと思います。
教室はどんなところでやっているの?
他の塾などの教室を借りるのではなく、クレファス専用の教室でおこなっています。
体験授業はある?
クレファスでは、個別説明や体験授業を随時、各教室にて受けることができます。
体験授業は無料で参加できて、約1時間、ロボット製作やプログラミングを体験し、この間に保護者はカリキュラムや授業料の説明などを受けます。
ロボット合宿やサマースクール
夏休みに「親子ロボットキャンプ」や「星空キャンプ」などのイベントがあるのがクレファスの特徴で、また、サマースクールという夏期講習もあります。
授業参観や保護者会も!
習い事としては珍しく、保護者が授業を見学できる授業参観があります。
子どもが自分が作ったロボットを発表する様子を見学できます。親が直接、授業を見学できるところは少ないので貴重だと思います…!
大会やコンテスト
クレファスでは「FLL(ファースト・レゴ・リーグ)」という大会を後援しています。年に1回開催される9才から16才を対象とし、世界最大規模のロボット競技会です。
世界約80ヵ国からのべ29000チーム以上が参加し、世界大会を目指します。ここでは単にロボットを作る技術だけではなく、チームワークやプレゼンテーション能力も試されます。
また低学年向けの「FLL Jr.」の日本大会もあります。こちらは6才から10才を対象としたLEGOの競技会です。
クレファスは「ロボット技術検定」の認定校でもあります。この検定は2009年にロボット関連人材育成を目的に始まった新しい検定です。小学3年生から受験することができ、毎年多くの生徒がこの検定に挑戦しています。
教室一覧
クレファスは全国23都道府県に104教室あります(2017年11月現在)。
- 北海道 1教室
- 甲信越・北陸・東北 6教室
- 関東 43教室
- 東海 27教室
- 関西 7教室
- 中国 2教室
- 四国 1教室
- 九州・沖縄 17教室
まとめ:少し割高だけどしっかりカリキュラム
クレファスは、学年ごとにコース・カリキュラムががっちり設定されていて、一番本格的なロボット教室だなぁという印象。小学3年生からプログラミングの基礎も学べます。
初期費用や授業料がちょっと割高に感じるかもしれませんが、月4回しっかりと本格的に学びたい方には決して高すぎることはないと思います。
毎年9月までは随時入学も可能なんだそうですが、特別なフォローなどはないようなので、やはり1月~3月の間に行われるプレスクールを受講してから4月開講に合わせて入学するというのが理想でしょう。
1クラスの人数も最大で12人までなので、少人数でみっちり1年間カリキュラムをこなすことができます。
長く真剣に取り組みたい!プログラミングも早くからやってみたい!理数系に強くなりたい!といった方には、クレファスはとても良いロボット教室だと思います。
ただ、4月に入ることが大前提であることや、教室数がそこまで多くないので通いたくても近くにない!という難点もあります。
そういった面では、いつでも気軽に入れ教室数も1,000を超えているヒューマンアカデミーロボット教室のほうがメリットがあるかも。ヒューマンアカデミーは月2回なので、その分授業料も割安、ロボット代もクレファスより安いです。
毎週一回、本格的に学びたい方にはクレファスがおすすめです。
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管理人のクレファスの評価: 4.5/ 5点